本校におけるCO-OP教育

北米型CO-OP教育との違い

北米型と日本(本校)の違い

従来の日本型インターンシップは、低学年での授業を基礎とし、高学年において1~2週間企業に赴き、日常業務を体験したり見学することで企業について知る「体験型インターンシップ」です。

北米型CO-OP教育は、教育機関と企業の強い連携のもと、授業と就業を繰り返していく中で就業能力を向上させ、卒業時には企業が求める人材能力レベルである専門能力の獲得までを目指す教育プログラムです。
このため合計1年以上の長期就業期間を必要とし、就業期間中は大学での学修単位が取得できません。
よって実施学生は1年以上卒業が遅れますが、北米ではCO-OP教育を実施したという経歴はプラスのキャリアと見なされております。

本事業では、日本における実情に合わせ、就業期間を夏季及び春季の休暇期間に限定しております。従って学校での学修に影響を与えず、卒業の遅延は生じません。

鶴岡高専「地域密着型CO-OP教育」の3つの柱

実績ある北米型CO-OP教育を、鶴岡高専が推進する「地域密着」を重視した下記3つのプログラムへと進化させ、優秀な人材の育成・輩出を目指します。

On-campus教育
現場にいる人たちの声を聞き、自分たちに何ができるのかを考えていきます。
5年間の一貫教育、実験・実習を重視した専門教育など多様な特色を持つ鶴岡高専生だからこそできることが、たくさんあるはずです。

学学教育
他の教育機関の学生や先生との交流、多様な教育機会を受けて、共に学び、議論し、知識・理論を深め、より高度な研究へと発展させていきます。

現場体験教育
現場に触れ、地域企業の課題について考え、知識、理論、研究を発展させます。
長期休暇を利用する企業との共同教育や企業訪問研修会を通じ、より一層地域と密着した活動を推進していきます。

長期休暇を利用した企業との共同教育

プログラム概要
現場体験教育プログラムの1つである「長期休暇を利用した企業との共同教育」が、本校が企業と連携して進める人材育成の新たな取り組みです。
 平成24年度の3月からスタートし、企業の皆さまからいただいた同プログラムに対するご意見・ご感想を基に、地域の実情により即した内容へと改善を重ね、引き続き実施していきます。

鶴岡高専COOP教育プログラム概要

鶴岡高専COOP教育プログラム概要

本プログラムでは、高専の5年間を「知識技能習得期間」、「プレ就業体験期間」、「継続就業体験期間」、「技術課題挑戦期間」の4つの期間に分けています。

まず高専1・2学年時は「知識技能習得期間」として、高専での講義・実験・実習を受講し、基礎的、そして幅広い知識や技能を習得していきます。

この基礎の上に、高専3学年時の夏休みから、企業面接を経て、夏休み・春休みの長期休暇を利用し、高専5学年時までの継続的な就業体験を実施しますが、3学年時では、企業と学生が互いを知る期間として、「プレ就業体験期間」を設けています。

3年間という長い期間を継続して就業するためには、企業と学生のミスマッチを可能な限り無くすることが必要です。そのためには、企業は、学生の知識・技術のレベルや性格などの特性、学生は、地域の企業がどのような仕事を行っているのか等について、互いを理解する期間を設けることが有効である、と考えます。

よって、3学年時の「プレ就業体験期間」では、夏休み・春休みそれぞれの就業終了後に、企業・学生双方に、次季就業の継続意思の確認を行います。双方の継続意思が合い、次季春休みに同企業で継続して就業を行うことが最も理想的ではありますが、他の学生を受け入れてみたい、他の企業を知りたい、という希望があれば、企業は夏休みに受け入れた学生とは別の学生を次季春休みに受け入れることが可能であり、学生も夏休みに就業を実施した企業とは別の企業を応募することが可能です。

このような期間を経て、4学年時では「継続就業体験期間」として、夏休み春休みとも同じ企業に継続して就業を実施します。しかしこの期間でも企業側は、学生が粗悪な就業態度あるいは就業能力が極めて低いと判断した場合、当該学生の雇用を中断できますので、学生は継続して就業ができる、ということに決して甘んぜず、就業に取り組むことが必要です。

そして最終学年の5学年時に、同企業への内定が決定した場合、「技術課題挑戦期間」として、これまでの就業で見出した企業の技術課題解決を卒業研究として1年間取り組みます。この期間は報酬はありませんが、随時、実験・製作・開発等の目的で企業に出向き、助言等を受けつつ技術課題解決に挑戦します。

同教育プログラムにより、本校卒業時には、高い就業能力を持ち合わせたグローバルエンジニアを地域に輩出することができます。

CO-OP教育による育成能力目標

    1. コミュニケーション能力
      円滑かつ安全なライン業務実施のために、作業員との緊密なコミュニケーションが不可欠です。
      職場における基本的なコミュニケーションである「ほう・れん・そう」(報告・連絡・相談)を確実に身につけると共に、職場をより快適かつ安全なものとするための4S(整理・整頓・清潔・清掃)の習得を図ります。
    2. 基礎技術の習得
      任された業務について、技術を確実に習得します。
      習得した技術がどのような知識・理論から成立しているのか分析し、改善すべき点を探ります。
    3. 問題解決能力
      就業により見出した技術課題について、講義で得た知識理論と、就業で得た知識技術を総合し、卒業論文において技術課題解決への挑戦を実施します。
      解題解決への挑戦は、エンジニアリングデザイン能力の向上につながります。

地域企業訪問研修会

本校卒業生が企業技術者として活躍している地元企業に学生(本科2・3・4年生、専攻科1年生)を引率し、現役企業技術者と懇談する機会を設け、実社会での企業人としての心構えなどを研修させるものです。

参加学生からは、企業の雰囲気や普段は聞くことができない話など、いつもとは違う視点から企業を見ることができました、との声。
参加いただいた企業からは、地元である鶴岡にも技術力の高い企業があることをアピールでき、とても有意義な研修会でした、との声をいただきました。

毎年度、10月~11月の実施を予定しております。